2019/03/27 16:08


版画の技法には大きく分けて4つあります。

1.凸版 

 木版画、リノカット、判子など版の凸部にインクをつけて、版画用紙をのせ、バレンやプレス機で圧力をかけて摺りあげます。日本では浮世絵版画や棟方志功作品が有名です。

2.凹版  

 銅版画、銅以外にも亜鉛板や樹脂板を使用する場合もあります。エッチング、アクアチント、ドライポイント、メゾチント、エングレーヴィングなど技法は沢山ありますが、版の凹部にインクを詰めて、湿らせた版画用紙をのせ、ダブルローラー式のプレス機で摺りあげます。プレスの圧力によって版の凹凸がそのまま紙上のマチエールとして現れます。デューラー、レンブラント、ゴヤ、ピカソ、池田満寿夫、駒井哲郎などが有名です。

3.平版

 リトグラフ、石版、オフセット等の版に凹凸がない版画技法。石版石、アルミ版等に油性部分と水性部分を作り、湿らせた版に油性のインクをのせて乾いた版画用紙にリトプレス機で摺りあげます。ロートレックのポスター等が有名です。

4.孔版

シルクスクリーン、ステンシル等、版の穴にインクを通過させて紙等に摺りあげます。Tシャツのプリント等にも使われます。